■ 2000年10月7日 筋肉痛の苦痛
■ 2000年10月14日 これで精一杯
■ 2000年10月19日 先生のリサイタル
■ 2000年10月21日 装飾音…
■ 2000年10月28日 自動トレモロ
■ 2000年10月29日 弦楽器フェア2000
2000.10.07 土曜日 楽器の話ではないですが…。レッスン先まで自転車で通えれば交通費が少しだけ浮く、という算段で折り畳み式の自転車を購入して以来、約一箇月が経過しました。
ところが、僕はその間に既に二回転倒しています。幸いにして、二回とも楽器を背負っていなかったので楽器だけは無事でした。僕の購入した自転車は、どうも坂道や荷物を抱えての乗用には不向きなようで、現時点では当初の計画の実行は不可能のようです。
そういうわけで今回、体力不足と運動神経の欠如を身を持って実感したので、スポーツジムで張り切って運動してみました。その結果、両腕が軽い筋肉痛になってしまいました。勢いで五時間も連続してトレーニングしてしまったのが仇となったのは、分かっています…。自業自得です…。
今回のレッスンでは、そのような因果として演奏全体に体の力が掛かってしまいました。左手の運動量はほとんど無いので問題はなかったのですが、右手の方は思い通り動かせませんでした。
大抵、体調不良のときは良い演奏は期待出来ないのですが、筋肉痛の場合は体の動作に多少制限が掛かるのでさらに厄介でした。特に今回のように腕が筋肉痛、などといった場合は、絶不調の状態であることを文字通り痛感しました。
レッスンで習っているのは依然として装飾音符の続きで、今回はターンやトリルなどでした。これらは奥が深いというか、同じ表記で演奏法が数種類あったりして、かなり複雑な印象です。実際の演奏となったときに、それらの記号だけ記述されているような不親切な譜面だと混乱するのではないか、というくらいです。先生は、大概の楽譜には奏法の注釈がついているから心配しなくても良い、と仰いました。まぁ、教則本を辿って行く分には問題は起きないでしょう。今後なにか楽譜を選んで自分で練習していて、いくら考えても奏法が思い浮かばない、という状況に陥った場合には、先生に訊ねてみようかと思います。
今回もCDを二枚ほど借りて帰りました。一枚はスークさんの演奏による、ヴィヴァルディ「四季」で、もう一枚は、ドヴォルザークの「スラヴ舞曲二番」が入っているアルバムです。この2つは、これまでにも幾種類ものCDを聴き比べ、聴き込んできました。そのたびに新鮮な印象があるのでいつのまにか気に入ってしまった、というのもあったようです。
最近、どうも「タイスの瞑想曲」が、いくら練習しても冴えないなぁと感じていたのですが、原因はこの辺りに有りそうです。つまり、元々僕がこの曲自体に興味がなかった、どちらかといえば嫌いな曲だったということに加えて、原曲をまだほとんど聴き込んでいないからなのでしょう。本気で演奏するからには、聴いて聴いて聴き続けて洗脳されるしか道はないのだと思います。
2000.10.14 土曜日 装飾音、まだまだリズムを取るのに戸惑っています。先生のお手本を聞いて覚えてからだと、なんとか弾くことが出来ましたが、初見ではどの課題もきちんとこなすことが出来ませんでした。今回の分は一応パスしましたが、ちゃんと身についているかは甚だ怪しいです。これまでに装飾音符を何週間にもわたって練習してきて、自分がリズム音痴だということを思い知らされました。リズム感も、一朝一夕で付くようなものではなさそうです。
エチュードでまともな音が出ているのは全体で半分にも満たないのですが、それでも余裕がたっぷりあるところはヴィブラートを掛けることが出来てきました。自信の無いところは…音程が不安定になったり、間違った音程を弾いたり、弓の動かし方がぎこちなくなったり、テンポが急激に遅くなったりしています。そのギャップがあからさまに大きいので、この文章を起こす時のように、後日改めて聴きなおしてみると、自分の短所が浮き彫りになってよく判ります。
2000.10.19 木曜日 先生の第16回のリサイタルでした。仕事が遅くまであったので、前半は聴き逃してしまったのですが、なんとか一部の途中で入場することが出来ました。ホールに到着した頃には、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ「クロイツェル」の第三楽章の出だしでした。
先生曰く、今回のリサイタルでの聴きどころはピアノの演奏だ、とのことだったので、初めのうちはピアノばかりに注目して聴いていました。しかし、時間が経つにつれて両方の楽器を聴くようになると、非常に微妙なバランスがあることに気付きました。ピアノとヴァイオリンの音が丁度いい具合に絡み合っていて、すごく相性が良かったです。
僕が丁度席について落ち着いてきた頃には、シューマン「ロマンス イ長調作品94の2」という曲があったのですが、ピアノの方が演奏に合わせて体を動かしていたり、終始笑顔を浮かべながら弾いていたりするのを見て、とても楽しんで演奏しているのが伝わってきました。
特にピアノとヴァイオリンとの絶妙なバランスを感じたのは、ドビュッシー「パスピエ」でした。ヴァイオリンの優雅な旋律と、ピアノの跳ねるような軽快なリズムが重なり、目を瞑って聴いていると寒気がするほど、美しい仕上がりになっていました。
これらの他に演奏された曲は、モーツァルト「ヴァイオリンソナタ第25番」、チャイコフスキー「メロディ『懐かしき土地の思い出』より」、ドビュッシー「レントより遅く」、同「美しい夕暮れ」、ファリァ「スペイン民謡組曲」、ヴィニアウスキー「スケルツォ・タランテラ作品16」、でした。
2000.10.21 土曜日 装飾音…リズム感は致命的に悪いです。今後もこの辺りでレッスンの歩みを鈍くすることが予想されます。いつまで繰り返すのか、と思うくらいに何度も何度も繰り返しても、身に付いた気がしませんでした。
エチュードでは、最初の第一音を出すときに、きちんと準備をしてから弾き始めるように指摘が入りました。あと、休符で待つ長さも不充分、もしくは休符を無視して次の音に続けてしまう、合わせて弾くときもテンポが速くなりがち、などの傾向がありました。指を速く動かしたりなんて全然出来ないのに、どうも急いで弾きたがる癖があるようです。もっともっと余裕を持って演奏が出来るようにならないと、と思います。
レッスンの録音を聴いていて思ったのですが、どうも音のアタックの付け方の要領が悪いようで、全体にふにゃっとした音という印象が残っています。今後は、しっかりした音を出せるよう、練習するときに気を付けてみようと思います。
2000.10.28 土曜日 家で練習していて、駒を調節している最中にその足がずれてしまっていたので、レッスンの前に調整していただきました。
レッスンは、いつものようにセブシック教本から始まるのですが、今回はなぜか弓がびびって跳ねてしまい、自動的にトレモロになってしまっていました。一人で練習していたときも、こうも立て続けに弓が飛び跳ねるというのはどうしてだろう、と感じていました。これは、アップボウの際の弓を持つ手が、力の掛かりにくい持ち方になっていたからだそうです。弓が進む向きと指の沿え方とを意識して合わせる、そのなかでも特に薬指と小指の使い方が大事なようです。
それと、音が裏返ったように聞こえるときがあって、また謎な現象です。自信の無いところに限らず、たまに起きるのですが、その状態を再現させるのが難しいです。弓の弦への当て方が悪いのかもしれません。
レッスン終了後、職人さんに「ちゃんと音が出せているところは凄く良い音色がするね、この楽器。どこか調子がおかしいのと違うか、と思うくらい。」と、誉められているかどうかちょっと「?」に思う意見を頂きました。
もちろん、楽器の音を誉められて嫌な気はしませんし、少ないながらも「ちゃんと音が出せているところ」がある、ということも嬉しかったです。早く支払いを済ませて、さらに自分のものだという実感を得たいところです。
2000.10.29 日曜日 28日のレッスンを終えた直後に車で東京まで向かいました。というのも、この日は科学技術館というところで「2000弦楽器フェア」というイベントが開催されていたからなのです。初めて利用した首都高速はかなり複雑に入り組んでいて、まるで迷路のようでした。
このイベントは今回初めて知ったのですが、受付で頂いた資料によると、弦楽器製作者協会というところが毎年主催していて、日本全国の弦楽器の製作者や販売業者などが出展しているのだそうです。ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスといった擦弦楽器に限らず、ギター・マンドリン・リュートといった撥弦楽器なども数多く出品されていました。また、楽器の製作の際に用いる治具や工具などの販売も行っていました。
会場へは楽器ケースを持ち込むことが出来なくて、そうとは知らずに楽器を持って向かったところ、預ける必要があったのですが、その際に乱雑に扱われはしないだろうかと若干不安でした。まぁ、スタッフの方々は弦楽器のことを知っているだろうから雑な扱いなどしないだろうし、車に置きっぱなしにするよりはいいだろう、と思ったので信じて預けることにしました。
会場内では、出品されている楽器による演奏会も行われていました。僕が会場に到着したときには、丁度、エルガー「愛の挨拶」の演奏をしているところでした。演奏自体はさほど印象的ではなかったのですが、楽器自体には音の響きがあるな、と感じました。きっと選りすぐりの楽器だったのでしょう。
会場は当初思っていたよりも広く、時間をかけて色々な楽器を見て廻りました。ほぼ全ての楽器店では、気軽に弾けるような展示になっていたので、とっかえひっかえ楽器を手にとって演奏していました。ただ、そういう状態で展示されているので、会場の雰囲気には廻りで試奏している音が混ざり合っていて、自分の音が聞こえ辛かったです。
ヴァイオリンに関しては、僕の好みのバランスの楽器には出会えませんでした。低音だけが目立っているものや、中音域が物足りないものなど、どこか満足の行かない点のある楽器が多かったように思いました。やはり、今持っている楽器が一番好みに合っています。
正しい音の出し方が分からなかったのでまともな音は出ませんでしたが、僕が今まで触れたことのなかった楽器、ヴィオラやチェロなどを試奏することができたのも収穫でした。