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■  2000年6月4日 発表会!
■  2000年6月5日 またもE弦が切れる
■  2000年6月10日 傷む弦
■  2000年6月18日 カノン
■  2000年6月24日 演奏会に行く
■  2000年6月25日 朝練の効果
 

2000/6/4 日曜日 この日は発表会の日でした。機材を運ぶために、車で先生のお宅に寄ってから荷物を積み込んで会場へと向かう、という段取りになっていました。日曜日なのに何故か込んでいた国道二号線と、先生のお宅の前の道路も不思議なほどに車通りが多かったおかげで、予定よりも少々時間が掛かりましたが、なんとか先生のお宅の近くの路肩に付けることが出来ました。
 先生の荷物を見ると、楽器や譜面台はもちろんのこと、ビデオや三脚、カメラなど結構重たいものや嵩張るものが多くて、予めトランクルームを空にしておいて良かったな、と思いました。
 この日はなぜかカーナビの調子が悪かったので、道順は先生の案内にお任せして、会場の傍に車を寄せて機材を搬入しました。というのは、会場はこじんまりとした公民館で、駐車場が確保されていなかったからです。車を置く場所を探すのに少しだけ手間取りましたが、なんとか駐車禁止ではないであろう場所を見つけて停めることが出来ました。僕は、普段は長時間でも有料駐車場に停めておく性質なので、路上駐車をするのには少しためらいがありました。

 会場に入って見渡してみると、舞台が思っていたよりも高く広々としていて、室内の容積もピアノとヴァイオリンという小編成の演奏を響かせるのには適度な広さだと感じるくらいの大きさでした。
 既に僕が到着する以前から準備が進んでいて、僕も早速グランドピアノを動かすのを手伝ったりしました。その後、自分の持ってきた機材を広げ、三脚を組み立ててビデオを設営したり、録音の音量バランスを調整したりしました。この間、リハーサルも同時進行で行われていました。
 なんだか段々と発表会らしい雰囲気になってきたなぁ、と思いながらも、僕はなぜかそれ程緊張することはありませんでした。
 暫くして、自分の機材の設営と調整は一通り済んだので、僕もリハーサルをしました。相変わらず自信の無かった「『妖精の踊り』のテーマ」は、結局この土壇場まできても滅茶苦茶になっていました。「ブーレ」だけは割とまともに弾けたと感じたのですが、間の取り方について一点だけ注意が入りました。
 皆さんのリハーサルを少し覗いてみたのですが、皆さんちゃんとした衣装を身に纏ってらっしゃいました。僕はその辺にあった適当なシャツと、短パン、ブーツといった具合です。なんとなく場違いな格好をしてるんじゃないかとも感じましたが、落ち着いて演奏するには、タキシードとかスーツを着て弾くよりも普段着の方が良いだろうと思ったので、そちらを選んだのでした。発表会は思いっきりラフな格好をして行こうと思っていたので、そういった意味では成功と言えるでしょう。そこだけ成功しても意味が無いのですが。

 リハーサルが終わってから本番まで、暫く時間が有ったので、控え室の脇の廊下でサイレンサーを付けて練習していました。結局「妖精の〜」は今更焼き刃を付けてもモノにならない、と感じたのですっぱり切り捨てました。先程の「ブーレ」での注意点についてしっかりと押さえておこうと思い、しっかりと重点的に練習しました。
 一通り練習を済ませた後は、これ以上練習しても疲れるだけだと感じたので、止めて休憩を取りました。会場の外に出て散歩をして開演までの時間を過ごしました。会場は水に囲まれていて、ハスの浮かんでいる池が奇麗だったり、涼しげな噴水が心を和ませてくれたりしました。

 そしてまもなく、第一部、子供たちの出番がやってきました。最初の方の演奏者などは本当に可愛らしい演奏で、頑張ってるんだぞ!、という気迫が伝わってきました。打って変わって、一部の中盤から終盤に掛けての演奏者たちは、小さな頃からずっと続けているからなのか、それはもう素晴らしい出来になっていました。第一部であんな立派な演奏を見せ付けられたら、第二部での演奏は全くもって霞んでしまうんじゃないか、とその場に居合わせた第二部を演奏される皆さんと談笑していました。

 第一部が終わりを迎え、そろそろ順番だということなので先生に調弦をして頂きました。僕はリハーサルの時に正確に合わせたつもりだったのですが、微妙に高くなっていたようです。
 そうこうしているうちに、いつの間にやら第二部が進行していて、すぐに僕の順番が廻ってきました。
 さて。僕の人生にとっての初舞台です。
 舞台袖から聴衆の前へと顔を出し、舞台の中央に進むまでがすごく緊張していて、中央に立つとすぐにお辞儀をしていました。そのとき拍手を頂いたような気もするのですが、あまり耳に入ってきませんでした。
 しかし、演奏体勢に入ると、霧が晴れてゆくようにスーっと緊張が解け、演奏に全神経を集中させることが出来ました。その割には「妖精の〜」の演奏は、いつもの通り(?)初っ端から音を外しまくり、演奏と呼べるような代物にはなっていませんでしたけど。側で見ていると、その一曲目の終了後に、僕が疲れ切った表情をし、自分を落ち着かせるために何度も深呼吸をしているのが分かったと思います。そして次の、どちらかというと自信のあった「ブーレ」の方は、途中数箇所で弓が引きつって不快な音を立てたような覚えがありましたが、自分の力を出し切れたと感じることができ、なんとか満足のゆく演奏が出来たと思います。
 全ての演奏が終わり、ほっと胸をなで下ろし安堵の表情を浮かべました。そして思い出したように取って付けたようなお辞儀をしました。こんな下手な演奏(特に最初の「妖精の〜」)でも拍手を頂ける、というのは嬉しいことです。

 僕が舞台上での役目は全て終えたので、そそくさと急ぎ足で控え室に戻り、早速「妖精の〜」の演奏のあまりの酷さに頭を抱えて猛省しました。しかしそれも僅か数分、まぁ過ぎたことは過ぎたこと、またこれからの課題を頑張ればいいや、と思うことにしました。
 今回の舞台での僕の感想としては、曲として致命的とも言える失敗がありましたが、そんなことよりも増して素晴らしい経験が出来たと感じています。まず、曲を演奏することを通じていろんなことを学べましたし、そして人前で演奏するという経験も得ることが出来ました。ぜひ来年も出場したいと思っていますし、来年こそは今回よりもっと感動して頂き、より大きな喝采を受けるような演奏が出来たら良いなと思います。

 さて、一息ついてようやく心の余裕が出来たところで、客席の一番後ろに向かい、他の人の演奏を客席側から聴くことにしました。聴いていると皆さんかなりお上手で、時間が無いと仰いながらも、かなり効率の良い練習をしているのだろうだなぁ、と感じられました。僕の出番の前には僕は舞台袖で聴いていたのですが、その時に皆さんの発表会後の表情や振る舞いを観察していると、自分の中で満足出来なかった箇所があったようで反省している方もいましたし、とにかく終わって良かったという方もいました。何も意識していないような普通の表情のままの方もいました。この辺りの反応には、人それぞれ個性があって面白かったです。

 ところで、来年は雪辱戦という形でもう一度「妖精の〜」をやりたい、と先生に直訴したのですが、「きっと来年になるともっと凄い曲を弾けるようになっているから、同じ曲をやる必要はないよ」と窘められました。確かにそれは一理あるし、一つの曲にこだわる必要も無いかな、と思います。が、今回のその演奏はそれはそれは酷かったのです。持ち曲が一曲というのも寂しい限りなので、個人的にマスターしておこうと思います。「妖精の〜」は、練習を始めて中盤・4月下旬頃からは、どうも自分には向かない曲を選んだのかもしれない、と感じてはいましたが、練習を積めば何とかなるだろうと信じて練習をしていました。でも今回の演奏会では、結局「曲」にすらならなかったので、次回からの選曲はもう少し慎重にしようと思います。
 …などと書きながらも、来年はぜひ映画音楽<もちろん坂本龍一の作品>をやりたいと計画しています。彼の曲についてはある程度熟知しているつもりですが、如何せん、彼の楽曲の殆どは最初からピアノ向けに作られているので、伴奏と競合しないかが心配です。もしかすると、ヴァイオリン向けのアレンジを新たに作らないといけないかとも思うので、案外大変かも知れません。楽譜店にそういう楽譜が見つかれば良いのですけど。

 発表会のあとには、写真撮影や座談会などがあり、椅子を運んだり机を用意したり買い出しに行ったり(当然荷物持ち係)、終わった後は椅子を片づけたり机を片づけたり、と結構力仕事を担当しました。既に演奏でいろんな意味で疲れていた上に、思わぬところで更に体力を消耗してしまいました。ちなみに、久しぶりの力仕事だったので、次の日には筋肉痛になっていました。日頃の運動不足が恨めしいです。
 座談会では、子供たちとの対面は初めてだったし、大人の方でも話をする機会が無かった人達や、初対面の方などもいたので、いろんなお話も聞くことができ、有意義で楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 そうそう、帰り際にお花を頂戴しました。別に演奏後に誰かから手渡しされたもの(されてみたいですが)ではなくて、ステージの飾りに使っていたものをみんなで分けた、というだけなのですが。何という花なのかは知りませんが、青い小さな花を付けていてなかなか奇麗です。

 行きと同様、帰りも機材を先生のお宅に運ぶ必要があるので、荷物を積み込んでそちらへと向かいました。全部荷物を降ろした後で、僕は録画担当ということになっていたので、テープを渡されてダビングしておくよう依頼されました。どの演奏とどの演奏をダビングして、などと言われたのですが、既に頭が飽和していて「記憶しろ」という指令が頭に届かない状態にあったので、紙とペンをお借りして全てメモしておきました。次のレッスン日時と場所も忘れず確認し、それもメモしておきました。

 帰り道、久しぶりに車を運転したということもあり、なんとなくその辺をふらつきたくなったので、なんとなく舞州まで行って海を眺めてきました。演奏前のほんの少しの緊張感と、演奏のときの全力を注いだ集中力によって疲れていた神経が、なんとなく和らいで、落ち着くことが出来ました。しかしもう夏だとは言え、海風の吹く舞州は、半袖シャツと短パンでは少し寒かったです。

2000/6/5 月曜日 発表会の次の日です。この日の朝は、発表会で録画・録音したものを少しだけチェックしました。
 MDへの録音の方は音量レベルも音質も、全て最良の状態で録音されていました。しかしビデオの方は最初の5分、一人目の演奏者の一部分が正常に録画されていませんでした。なんとか修復できないか、万策練って試してみようかと思います。

 そういえば、演奏会前に替えておけば良かったのでしょうけど、そろそろG弦とD弦の音色が悪くなってきたので取り替えようと思っています。G弦は演奏会では使わない弦だったので気にしてなかったのですが、弾いてみると凄く音が痩せています。D弦も同様のような感じでした。

 この日の晩、MDやビデオなど各種のダビングをしながら練習していたら、突然E弦が切れてしまいました。また以前と同様に指板ペグ側の端の部分で切れていました。発表会の最中に切れなくて良かったと思いながらも、ついこないだ張り替えたばかりなのにもう切れてしまうなんて、と驚きました。予備の弦があったので、それが不幸中の幸いだったかな、と思います。

2000/6/10 土曜日 レッスンに行く前日、明日の準備をしていると、ケースの楽器と弓の間に入れる、楽器を保護するための布が無くなっていることに気付きました。発表会の片づけと座談会の手伝いとでドタバタしていたので、おそらく会場に忘れてきたのでしょう。
 というわけで急遽、その辺に転がっていた厚手の布と、布切狭を引っ張り出してきて、サイズに合わせて切って作りました。
 一枚ではどうしても厚さが足りないので、二重にするか、他の布を縫い合わせて調整してみようと思います。

 レッスンのために事務所の方に行くと、なにやら楽器が出してありました。手にとって眺めたりしていたら、先生が、新しく入ってきた楽器だ、ということを教えてくれました。自分の弓を使って少し弾いてみたのですが、あまり良い音色だという感じがしませんでした。高音部はくっきりしているのですが、低音弦はぼやけた感じの音がしていました。
 次に、先生が「これで弾いてみて」と手渡してくれた弓で弾いてみると、明らかに音が違っていました。僕の弓を使ったときに感じた「低音部で感じた物足りなさ」が無くなりました。その弓を使って奏でると、高音から低音までバランスの取れた音色なのがハッキリと分かります。先生曰く、弓と楽器の相性というか、バランスがあるんだそうです。
 それじゃ僕の楽器をこの弓で弾いたらどんな音になるのだろうと思い、試してみました。ところが、耳が馴れてしまっているせいなのか、先生のいう相性の問題なのか、殆ど違いを感じることが出来ませんでした。

 レッスンの前に、先日突如として切れたE弦を張り替えていただきました。以前交換してから間もない時期だったのと、切れた場所が前回と全く同じ、指板の付け根だったのとで、なにか原因が無いか職人さんに楽器を看てもらいました。しかし、どこにも悪いところは見つからなかったそうです。

 今回は久しぶりのレッスンでした。前のレッスンから二週間開いていて、割とまとまった時間も取れたので色々なものに手をつけてゆきました。が、それが原因で練習量のバランスが分散してしまったようで、結果的にはちっとも進展しませんでした。特にサードポジションでの音程の取り方がかなり甘かったようで、何度も指摘を受けました。なんでも欲張るとうまく運ばないものです。

 ところで、ホーマン教本が新しい巻(第二巻)に入ってからは、音階練習的な項目や、装飾音の解釈とその奏法に関することが増えてきて、これがまた楽しみです。一気に進みたいという欲求はありますが、今回の反省もあるので着実・確実にモノにしていこうと思います。スズキ教本(曲)の方はどうするかと問われましたが、悩んだ挙げ句、今のうちは基礎の力をつけていこうということで、ホーマン教本とセブシック教本の二冊に絞って練習することに決めました。

 家に帰って弾いているうち、今度はA弦が傷み始めていることに気がつきました。以前のように、人差し指で押さえるところの巻き線がほぐれ、中の線が見えはじめています。また、D弦やG弦も響きが悪くなったと感じているので、そろそろまとめて替えてしまおうかと思います。
 既に傷みが進んでいるA弦はすぐに替えるとしても、今はちょうど梅雨で湿度が高く、弦が傷みやすい時期なのかも知れないので、D弦・G弦の交換は暫く様子を見るのも良いのかもしれません。しかし、今回のE弦のように突然切れるというのはともかくとして、切れるまで待ってから張り替えるというのも変ですから、梅雨明けまで耐えてられそうもない場合は張り替えようと思います。

2000/06/18 日曜日 今回は、練習時間が取れないまま一週間を過ごし、復習すら充分に出来ていない状態でレッスンに臨みました。
 主に、指の形を変えることによる弓への圧力の加え方と、前回も指摘が挙がりましたが、ポジション移動での音程の取り方について教わりました。特に弓使いは、レッスンのたびに新たな留意点が出てくるので、鏡を見たりしながら研究していても、それら全てを満足した綺麗な音色を出すのは難しいです。練習していると、自分自身を客観的に評価するという事がいかに大切で、そして困難か、身に染みてわかります。
 ところでこの日のレッスン中に、曲を弾き始める前に音を出しながら探る、ということをしていました。すると、弾き初めにそれをすると聞き苦しくなるので、癖になっていない今のうちに気を付けて直すよう言われました。そういえば発表会のときも、恐らくそのせいで演奏開始のタイミングが狂ってしまっていたのでした。これを直すには、まず頭の中で今からどう弾くかを思い描いて、押さえる指の位置を決め、弦に弓を乗せた時点で準備完了、そこで一呼吸置いてから弾き始めると良いのだそうです。
 今回出された課題のうちの一曲は、今までになくテンポが速くて、僕にとって少し厳しい曲でした。更にその曲はカノン形式(同じ旋律を小節単位でずらして演奏する形式)で、「カノン=合わせて弾くのが難しい」という先入観があるので、余計に難しく感じてしまいます。結構難題なのですが、余裕を持って先生の伴奏と合わせられるようになるまで、じっくり取り組もうと思います。

 先週書いた通り、巻き線がほつれてきたA弦に加え、D弦も同様に巻き線がほぐれてきたので、レッスンが終わってから二本とも新しいものと交換しました。駒が曲がらないよう気を付けながら、ゆっくり丁寧に張ってゆきました。二本を同じ日に替えるのは少し不安でしたが、何事も起きずに張り替える事が出来ました。
 弦を変えている途中、古い弦を見ていて、ちょうど弦の中央付近に不自然な歪みが出来ているのが確認できました。そこに変な力が掛かっていたのか、それとも単なる巻き線の太さ・巻き方のムラなのかは見当がつきませんが、少し不思議に感じました。
 G弦の音も痩せてきているのが判っていたのですが、まだそれほど練習に使わないから換える必要はないよ、と先生に言われたのでそのままにしました。ペグはしっかりしているので湿気の関係なのでしょうけど、最近、練習前にはいつも音程が下がってきています。

 家に帰って早速練習してみると、やはり新しい弦の響きは素晴らしいです。弓の毛替えをして松脂も新調し、弦を三本立て続けに替えたので当然と言えば当然ですが、聴き違えるような鮮やかな輝きを感じました。張りたてで弦が伸びるため、僅か数分で音程が狂ってきますが、それはそれで調弦の練習になるから良いかなと思います。

 ここのところ、練習量が危機的に低下しているので、少しでも時間を作ろうと思索しています。疲れている夜よりも、気力の充実している朝に練習する方が、断然能率が良いとは思うのですが、早起きが出来ないという問題があります。この体質をなんとか克服すれば一日に一時間くらいは練習できるのかもしれません。23時に眠って翌朝5時半過ぎに起きれば、ちょうど今のサイクルをシフトするだけで済むのですが、果たしてそんなにうまく事が運ぶのでしょうか…。

2000.06.24 土曜日
 知り合いが所属している、兵庫医科大学の室内楽団の定期演奏会に行ってきました。この大学には以前にもお邪魔した事があって、なにかと縁があるのだなぁ、と思っています。会場の雰囲気は、さすが医科大学というだけあって一種独特の雰囲気でした。開演時間を待っていると、点滴台を持った人や、白衣を着た人達、学生さん、などの人々が続々と席に着いてゆきました。
 待っている間に、受付で渡されたパンフレットの紹介文を読むと、演奏者の中には学生さんばかりではなく、教授の方や、試験期間の真っ最中であろう方々も参加していたりして、時間が無いにもかかわらずなんとか頑張っているのだなぁ、などと感慨に耽っていました。

 曲目は、クラシックにほとんど不案内な僕ですら知っているくらい、全て有名なものでした。室内楽という形態で、管楽器・弦楽器が別々で演奏したり、共演したりと、いろいろな編成で楽しむことができました。演奏会中、演奏者の方々はそれほど緊張しているという印象もなく、皆さん楽しんでいらして、日頃の練習の成果を精一杯発揮しているのが伝わってきました。

 演奏会自体は、些細なミスは多少気になりましたが、聞かせどころはきちんと聴かせるという、それなりに立派な演奏でした。一つ気になったといえば、各楽器の音量・技量のバランスが悪いところが見受けられた、というところでしょうか。しかしこれらの曲を、多忙で時間の取れないという学生生活の中で、聴かせるレベルまで完成させることには、並ならぬ努力が必要なのだろうな、と感じました。
 演奏会に足を運ぶのは久しぶりだったので、楽しいひとときを過ごせ、良い思い出とすることが出来ました。

2000.06.25 日曜日 先週の中頃から、早朝に練習するように切り替えました。いつもは7時半過ぎにしか目が覚めないのですが、なぜか決めた初日から早起きすることが出来ました。しばらくの間は、寝起きで頭がボーッとしている状態ですが、それが解けてからは、割と集中して取り組む事が出来ました。
 朝は時間が限られているから大事に使わないと、という貧乏性な心理が働いて、無駄な練習を極力減らすようになったのも良い効果だと思います。以前のように夜に練習していると、どうしても遅くまでだらだらと練習してしまっていました。
 ところが、常日頃から体力不足がちな上に、急な生活サイクルの変化という負荷が重なったので、週末が近づくにつれて疲れてきました。そのピークである金曜日には、明らかに全身が重くなっているのが判ります。今後は、月曜日から水曜日くらいまでに練習時間がどれだけ取れるかというのが、効率良くこなしてゆくための決め手になってくるのかも知れません。

 レッスンでは、緊張していたわけでもないのに右腕が硬くなっているのが自分でもわかり、何度も、弓が駒に寄っているという指摘を受けました。この指摘を受けたのは、随分久しぶりのような気がしました。また、音を短く切ろうとして弓を弦に強く押しつけてしまっていたようで、スタッカートの箇所にアクセントが付いている、という指摘もありました。
 二重奏の曲を合わせたのですが、出だしの合図を出すのが意外と難しく、これがちゃんと出来るようになるには、まだまだ慣れが必要です。

 上手く弾けるかどうか不安だったカノンの方は、スラーを弾かなかったり、その逆で要らない箇所にスラーを掛けていたりと、弓使いがちぐはぐでした。また、リズムも拍子の数え方が出来ていなくて、先生と合わせて弾いてみるとなんともボロボロでした。これは、前回録音していたお手本のテンポに合わせて、いきなり速いテンポで練習していたのが原因の一つなのだと思います。最終的には割と速いテンポで弾く曲でも、初めのうちはゆっくりとしたテンポで丁寧に弾く練習をしようと思います。

 ところで、発表会のときに弾いた曲で、「『妖精の踊り』のテーマ」は曲のタイトルとその拍子から、舞曲であるということはすぐに分かったのですが、「ブーレ」は曲想の分類として何に当たるのだろう、と疑問に思っていました。
 先日、楽器とは全く関係の無い、とある本を読んでいると、『舞踏曲(ブーレ)』とルビが振ってあるのを発見しました。そこで早速調べてみると、「ブーレ」というのは17〜18世紀にフランスで流行した舞曲だということも分かりました。なんとなく気に入って聴いていた曲のうち幾つかが、「マズルカ」というポーランドの舞踊曲だったり、「ジーグ」というイギリスの舞曲だったりして、なぜか僕の耳には「踊り」と関係する曲が馴染むようです。単に舞曲の絶対数が多いだけなのかもしれませんが。

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