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■  2000年5月7日 弓使いの妙技
■  2000年5月14日 ホーマン教則本、第一巻制覇
■  2000年5月17日 踊らない妖精と、急ぎ足のブーレ
■  2000年5月28日 ピアノ合わせ第二弾

2000/5/7 日曜日 レッスンも今回で何度目になったことでしょう。もはや覚えてもいません。今回は先生のお宅にお邪魔してのレッスンでした。
 何故かこの日は、僕が駅から先生の家まで歩いている間だけ(!)雨が降りました。しかも運悪く傘を持って来なかったので、湿気からくる楽器への影響が心配でした。僕の持っているのは踏んでも壊れないような頑丈なケースです。とはいえ気密性に関しては、湿気を通さないなんていう程だとは考え難いです。これからの季節は、雨の日が多そうなので心配事の一つでもあります。

 今回は、弓の毛替えをして頂くということで、レッスンの前に先生に弓を預けました。代わりの弓を授かり、それを使ってレッスンをしました。その弓はなかなか弾き心地が良く、自然な感じで発音できました。僕の弓よりは少々固めの性質で、しっかりした感じの弓・音質だなぁ、という印象でした。
 また、松脂の種類を変えるには毛替えのときが良い、という話を聞いたので、ついでに松脂も交換することにしました。それぞれ、毛替えの代金が6000円、松脂が2000円でした。

 ゴールデンウィークが挟まっていたのですが、例によってあまり練習できずにレッスンへと臨みました。にも拘わらず、レッスンの最初には、「最近は調弦の感覚が掴めてきたね」と言われました。僕はまだ、E弦に関する音感には自信が無かったのですが、そう言われて結構嬉しかったです。一応、練習していない間も、ヴァイオリン曲が沢山詰まったMDやCDを聴きまくっていたから、そのお陰で音感が衰えていなかったのかも知れません。
 あと、ゆったりと休んで気分的な余裕も出来ていたのか、エチュードの演奏中などで詰まってしまうようなことが殆どありませんでした。

 発表会の曲では、ヘンデル「ブーレ」の方はかなり仕上がってきた手応えです。2、3注意をされましたが、それらも深刻なものではなかったので、かなり自信がついてきました。いよいよ最後の仕上げといった感じです。
 一方、パガニーニ「『妖精の踊り』のテーマ」の方はというと、まだたまに間違って弾いていたりしています。それだけならまだいいのですが、手首の微妙な使い方がまだまだ巧く出来ていないそうで、そのせいで良い音に聞こえないのだそうです。これは無意識の現象だったために驚きました。
 それぞれの曲で、間違いを指摘されてから先生に実例を演奏してもらうと、薬指や手首を上手に使わないとアタックが無くなってしまい、響きが単調というか詰まらなくなってしまう、という音色の違いはっきりと知ることが出来ました。これからは、その点を踏まえて練習してみると更に良い音色が創れるでしょう、と仰られました。「演奏」と呼ぶに相応しいような弾き方が出来るように努力しようと思います。

2000/5/14 日曜日
 この日、先生のお宅へレッスンに行くと、発表会の案内パンフレットが完成していて、それを3枚ほど頂きました。パンフレットと言っても、冊子のような大層なものではなくてA5くらいの1枚の紙です。
 これを見ると、どれくらいの人数が参加しているのか、他の人が何を演奏するのか、というのが把握できるので良いです。何人かの知人に配っておきましたが、果たして家族以外が聴きに来てくれるのでしょうか。
 日時と場所を再掲しておきます。6月4日虫の日(日曜日)、夙川の公民館にて16時に開演です。おそらく一番勘違いな格好をしているのが僕です。

 先週、弓の毛替えを頼んでおいたものが出来てきたので、早速再生した我が弓に持ち替えて試しました。毛替え前とは違うと感じたところは、やはり音の出しやすさでしょうか。滑らかにすらっと音が出るような感じがしました。竿は同じなので、もちろんその部分の本質的な特徴は変わっていません。
 今まで使っていた松脂に疑問を感じていたので、毛替えと同時に新しい松脂も頼んでおいたのですが、これはまだ用意できていなかったです。今回のレッスンからはその新しい松脂を使おうと考えていて、自分の松脂を持参していなかったので、先生のものをお借りして使いました。毛替え直後は松脂が毛に乗りにくいので、特に元弓と先弓には念入りに松脂を塗り込むよう言われました。

 余談になりますが、弓の毛、すなわち馬の尻尾の毛には毛並み(キューティクル、と呼ばれるものですか)の方向があって、ただ適当に纏めて付けているのではなくって、そのキューティクルの方向を同じ割合で混ぜるのだそうです。この割合がどちらか一方向に偏っていると、例えばダウンボウだけハリのない音になったりするのだそうです。

 調弦のときはいつも、最初に先生にAの音を弾いてもらって、それを基に合わせているのですが、先生に「もう、舞台の上でも独りで調弦できるくらいになったね」と言われて嬉しかったです。でも、僕はまだE弦の調弦に関しては余り自信がありません。音程がずれているのは判るのですが、それが高いのか低いかが分からないという状況です。なので、その辺りをもう少し鍛えないといけないかなと思っています。

 ところで今回は、やっとホーマン教本の第一巻を修了しました。1冊終えるのに8箇月ぐらいだったかな、結構期間が掛かってしまいました。振り返ってみると、特に初めの頃の課題などは懐かしいものがありました。目で追わなくても弾けるくらいに成ってきているのが分かります。次の二巻目もこの調子で一気に制覇したいところです。

 発表会の曲は、ヘンデル「ブーレ」の方は、先生に音楽的に成ってきているね、と誉められました。僕自信はまだ満足していないのですがやはり誉められると嬉しかったです。ヴィブラートの掛け具合や間の取り方、弓の量と音量など、まだ気を配るところは多いです。
 パガニーニ「『妖精の踊り』のテーマ」の方は、弓使いはしっかり出来てきたので、これから表情を付けていく、という感じです。今の演奏だと「妖精の行進」みたいな雰囲気なので、あと数週間で何とか妖精を小気味良く踊らせてみたいと思います。また、そろそろこの曲にも何個所か装飾を施していこうと考えています。
 発表会での曲の順番としては、まずは自信の無いパガニーニの方から先にやろうと目論んでいます。

 レッスンが終わった後、僕が、週に2〜3時間しか練習時間が取れないと嘆いていたら、「それだけ出来ていれば充分、週に5分とか10分とかしか練習が出来なくて、レッスンを練習時間として充てている人もいるくらいだよ」と言われました。
 最近はそれほど忙しくないのですが、毎日継続して練習することが出来なくなっていたので、演奏技術が鈍ってきていないかが心配でした。しかし、レッスン日を日曜日に設定して頂いているおかげで、土曜日には適度に集中して練習が出来るので、練習時間の割にはこなせる課題の数が多かったようです。
 そんなわけで、徐々にレッスンの時間は短くなってきています。今回なんて、約30分でした。時間的な余裕はないのですが、精神的には余裕が出てきて、毎週の課題が少ないかなと感じているので、自発的・積極的にエチュードをこなしてゆこうと思います。

 さて、今週の水曜はピアノとの伴奏合わせです。最近家でもピアノと合わせて練習していなかったので、ちゃんと出来るかどうか不安ですが、落ち着いて今までやってきたことを全力で出してみます。上手に弾けて、録音状態も良ければページにも貼り付けようと考えています。

2000/05/17  水曜日
 この日は僕にとって生まれて初めての、ヴァイオリンとピアノの合わせ練習の日でした。準備としては、弓の毛替えもしたし、松脂も新品だし、最高の状態だったのではないでしょうか。

 僕の順番は20時頃からということだったのですが、予定よりも早く仕事が掃けて、19時過ぎには事務所に着いていました。が、肝心の伴奏のかたが集合場所を間違っていたらしく、少し待機することになりました。
 この日は4人が合わせたのですが、彼・彼女らはその待っている間、めいめい自分の曲を練習していました。それほど広くない部屋で数人が同時に音を出すので、騒がしいことこの上なかったです。しかし、僕は殆ど他の人の演奏なんて耳に入っていなかったです。おそらく他の人達もそうなのでしょう。

 練習にも熱がこもってきた頃、伴奏をしてくれる方が到着しました。早速、1番手の人が伴奏を合わせることになりました。僕は確か3番目だったのですが、演奏する直前が一番緊張していました。最初のうちは何度も間違えたり、音程を外したりしていましたが、しばらく時間が経ってゆくと、割といつもの調子で弾くことが出来ました。
 今回は、曲の微調整が入りました。ヘンデルの「ブーレ」は繰り返しの部分があるのですが、2回弾くと冗長になってしまうので、後半は繰り返さずに一度だけ盛り上げて終わることに決まりました。更に、最初の合わせの練習では、テンポが少し速かったので、少しだけ遅くしてもらうようにお願いしました。
 パガニーニの「『妖精の踊り』のテーマ」のほうは、途中でテンポが少しだけゆっくりになる箇所があるのですが、そこはまだ着手していない所だったので、そのままのテンポで弾くことにしました。

 今回のピアノ合わせで一番難しいと感じたのは、曲の出だしや節目で行う伴奏者への合図でした。自分ではきちんと合図しているつもりでも、伴奏者には全く伝わっていなかったり、タイミングを理解していないので僕の方が早く出てしまったり、となかなかコツが掴めなかったです。とかく、コミュニケーションというものは難しいものです。
 ピアノ合わせが終わった後に職人さんに呼ばれて、なんだろうと思ったら、すごく上達したねと誉められたのでした。自分でもよく頑張ってたなとは思っていましたが、まだまだこんなのは序の口だとも感じていました。なので、少々複雑な気持ちでした。
 家に帰ってから録音したMDをチェックしたら、緊張の所為で案の定、ボロが出まくっていました。今となっては最早土壇場ですが、出来る限りのことはして改善しようと思います。

 この日は久しぶりに事務所の方に足を運んだので、聴き応えのありそうなCDを3枚ほど借りてきました。いろんな楽曲に触れ、感性を磨くことが出来ればいいな、と思います。

 帰り道、急に雨が降ってきて、事務所に傘を忘れてきてしまったことに気付き、しまった、と思いました。もうそろそろ梅雨の季節なので、湿気には気をつけないといけませんね。

2000/05/28 日曜日
 前回の経験もあることだし、今回は余裕を持って臨めるぞ、とレッスンの部屋に入って楽器を持つまでは思っていました。始めるまではいつもの調子で会話も弾んでいました。

 しかし、いざ譜面に向かって構えてみると、先刻までの調子はどこへやらといった感じでした。合図の仕方だけは良くなったのですが、問題はその後の音色です。異様に硬くなっていて、自分でも驚くほどうまく弾けませんでした。こんな事態に陥ったのは初めてでした。
 伴奏者の方が僕の演奏に合わせてくれるのは分かっているのですが、どうしてもピアノと自分の演奏との兼ね合いを考えてしまい、集中力が分散してしまっているようでした。

 そんな感じで同じ曲を何度も失敗しながら数回繰り返していて、やっと気付きました。伴奏としてのピアノは、どちらかというとリズムの担当ですが、それに振り回されていては不細工な曲にしかならないのです。ピアノの音を意識の外に置くくらいのつもりで、いつもの練習通りに弾くという方が自分の力が出せて良かったです。
 それに気付いた後は、割と冷静に丁寧に弾き通すことが出来ました。

 今回は、ヘンデル「ブーレ」については、あまり問題点の指摘がなかったのですが、パガニーニ「『妖精の踊り』のテーマ」の方が大問題で、弓がかなり不安定です。以前の段階から一歩退いてしまったような気さえしました。
 でも、あとで録音を遠くに音源を置いて聴き直してみると、本人が気に掛ける程には、移弦のときの雑音は他者にとって気にならないのかも知れない、とも感じました。しかし雑音は雑音なので、極力出さないよう腕の角度に注意し、弓の角度を確認しながら、自分が納得できるようになるまで練習しようと思います。

 ところで前回は、ステージ上でも調弦できるね、と言われていました。しかし、5度の音程は確実に身に付いてきているものの、まだまだ素早く調弦が仕上がるまでには至っておらず、やたらと時間が掛かってしまいます。
 というわけで事前にある程度調弦しておいて、ステージに上がってから最終的な微調整を行う、ということになりました。

 来週は丁度、発表会の前日にレッスン、ということになってしまうところだったのですが、心の安定を図りたいのでお休みとさせて頂くことにしました。
 おそらく、そんな直前に曲の方を指摘されたとしたら、当日のステージでは気になってボロボロになってしまうことでしょう。

 さて、どうなることやら。ここまで来て出来ることといえば、腹を据えて瞑想するくらいしかありません。もちろん今回注意されたところは直しておくとして、発表会までは教本の練習に重点を置こうかな、と思います。

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