■ 1999年8月7日 ヴァイオリンの先生を紹介してもらいました。
■ 1999年8月14日 初めてのレッスンです。基本的なことを教えていただきました。
■ 1999年8月21日 ボウイングや指の構えなどについて。
■ 1999年8月22日 思いっきり練習をしました。
■ 1999年8月28日 いろんな弓で弾き比べてみました。
■ 1999年8月30日 練習について。先生のコンサートの告知。
1999/8/7 土曜日 紹介していただいた先生のところへ行って、お話を聞いてきました。楽器屋さんといっしょにやってるところなので、いろんな楽器がありました。
僕の楽器については…、言われるとは思ってましたが、(別の意味で)すごい楽器だということです。なんでも、駒は硬いわ、魂柱はあまりにも貧弱だわ、弓はへなへなだわ、楽器自体も若い木を使ってるから重いわ、その他諸々、らしいです。そしてニスの色はすごく珍しい色をしているそうです。「おいしそうな楽器だ」と評されてました。確かに、僕の楽器は全体的にカステラのような色をしてるけど…。
で、そこに何気なく置いてある楽器があったんだけど、なんとストラディバリウスだそうです。見た目を比べてみると、当然ながら明らかに違う、上品で古くて格のあるような造りでした。音も、全くの素人の僕が聴いて比べても判るぐらいに違いました。
楽器と弓による音の違いはやはりレッスンが進むとわかってくるらしいので、その頃には新しいものを揃えようと思いました。
どれぐらい出来るのか今の状態を知りたいから、ちょっと弾いてみてと言われて、いきなりで緊張しましたが、適当に音を鳴らしてみました。そこから始まって、早速色々と指摘して頂きました。弓は力を抜いて親指と中指の第二関節のところでつまんで持つということ、それから音の出し始めは弦に弓で圧力をかけてやるということ、弓の張り具合は、弓の毛がピーンとするまで張るのではなく、少し緩めに調節するのがちょうどいいということなどです。
以下、その日に教室で聞いた話の一部です。
ヤマハ音楽教室等のように、5人ぐらいのグループで練習する教室があるんだけど、やはりそういうところは細かい気配りが行き届かなくて、ただ訳もわからず弾いている、というパターンが多いそうです。
音大の学生さんなどは、100万程度の楽器を、選ぶ余地がほとんどなく買わされるそうで、そんな中にもやはり箸にも棒にもかからない、とんでもない楽器があるそうです。初めて持った楽器が100万円して、それがあまりいい楽器じゃないって知ったら、かなりショックですよね。これは、教師が楽器を見る目を持っていないのが原因で、そういう人たちはどうしても楽器の音で選ぶんじゃなくて、「見た目」で選ぶという傾向があるそうです。
1999/8/14 土曜日 レッスン初日です。まず、チューニングの仕方から教えて頂きました。首と肩で楽器を支えておき、左手でペグをつまみながら右手で弦を弾き、いったんペグを緩めてから音を高くします。A弦から始め、次いでD弦、G弦、最後にE弦の順にします。アジャスターがついている場合は、楽器の右側に左手を回して調節します。
僕の楽器は、ペグの、弦を通す穴はキリで開けてあって、ちゃんと通らない(弦がペグを貫通しない)ものでした。こないだ自分で張り替えたときにも気付いていたんですが、こんなもんだと思っていました。すぐに職人さんに頼んで、ちゃんとドリルで開けなおしてもらいました。いつも傍に職人さんがいるので、こういうサポートはとても嬉しいです。無料だったし。
次いで、弦の張り方について教えてもらったのですが、内側から外側(ペグの側)に向けて弦を巻くのが正しいそうです。自分で巻いたときはその辺は適当にやってたので見た目が汚くなっていました。
言葉だけで細部を表現するのは難しいんですが、今回教えて頂いた、右手の持ち方を書いてみます。
まず、親指。曲げないように、そして、深く持ちすぎないようにします。
中指:基本的に、弓は親指の腹と中指の第二関節の腹で持ちます。その他の指は添える程度の気持ちで。
人差し指:この指も第二関節の腹のあたりで持ちます。弓に巻いてある巻き線(細い針金)に掛かるか、掛からないか程度の所に添えます。
小指:弓の端のねじのつまみ部分の近くにくるようにします。
全ての指は突っ張らないように、柔らかくするように心がけます。これらは、弦を中弓に置いたときに調整します。
手首:山折りの状態には決してならないようにします。少し谷折り?になるぐらいに心がけます。そうして、常に手と楽器が平行な状態になるように気を配ります。
さて、やっとボウイングに入ります。根元から先に向かって弾くときは、あまり考えることはありません。ただ、弓の先に向かうにしたがって、右手の指を柔軟に、徐々に中指と親指と人差し指のみで持つように変えてゆきます。
先から根元に向かって弾くときは、特に真ん中から根元に向かうときに、意識的に上腕部を使って手が楽器に平行になるように注意します。
そして、中弓ぐらいに差し掛かったところで、弓から離していた右手の薬指と小指を、元のように弓に添えていきます。このとき、弓に小指が着地した時点で小指をそれ以上深く持たないようにします。
また、元弓の部分では弓の重さが弦にかかりやすいので、少し上向きの力をこめて、汚い音がならないように心がけます。この、弓の根元の部分が一番「弓のばねの力」が強く、表現が豊かなところなので、そこを蔑ろにしないことが大事だそうです。
今回のポイントは、あまり右手に意識を集中するあまり、指が硬くならないよう、また全弓を通して指の持ち方を自然に移行できるようにできるようにすることです。
1999/8/21 土曜日 レッスン2回目です。今回は前回の復習と次の項目(課題)です。先週は基本ということでボウイングのみを集中してやっていましたが、今週はA線とE線を使って左手の練習です。
1年間培ってきた?、左手の癖は結構しつこいようで、1週間の練習ぐらいではまだ全然滑らかに動きません。まぁ、そんないきなり上手に動くわけはないですね。ギターをやってた(持ってた?)せいか、「最初の構え」だけはバッチリだ、と誉められてるのか貶されてるのかよく解からないことを言われました。
今週出された宿題はとりあえず量が多い、というのが実感ですが、これくらいのペースで練習しないと約半年で舞台に立つのは無理なんでしょう。修行あるのみ、ですね。というわけで1日に3時間ぐらい練習するようにしています。
僕の持っている弓がダメダメというのが自分でも気付いてきたので、先生の所で「一番安い弓」を借りてきました。2万円程度らしいけど…。それでも自分の弓と比べて格段にしっかりとした音が出ます。
うーん、その弓を使ってさえも音がびびって(震えて)しまうのは単に僕の力量不足なのかなぁ…。
今日言われたことを箇条書きで。
■ ボウイング
・開放弦での右手の練習は基本かつ重要なので、必ず最初に何度か練習する。
・弓の返しのとき、元弓のところで弓を放したり、止まらないように気をつける。
・元弓に近いところでは余分な重さ(下向きの力)が弦に掛かって不快な音が鳴るので、元弓のところで力を上方向に加える。
・弓を返した直後に強く弓を「引く」とアタックが掛かってしまうので、焦らずにゆっくりと弓を返す。
・中弓から先弓に掛けては力の入りにくい部分なので、元弓で弾くときと同程度の表現をするには、より長い距離が必要。スラーを弾くときは、弓の1/3(元弓)で最初の音符を、残りの2/3(中弓から先弓)で次の音符を弾く。
・まず、弦に下向きに力を加えてから、弓を早く動かす。そうしないと右手の動きを早くしたときに薄っぺらい音しか出ない。
■ 左手
・まず、手のひらを顔に向けるようにして構える。これは毎回確認する癖を付ける。
・腕と手の甲をまっすぐにすること。
・手のひらをネックに押しつけたり、逆に引きすぎたりしない。
・親指をネックに水平に沿わせてはいけない。
・親指の先で支えるのではなく、第2関節辺りで支える。
・押さえる指が弦にしっかり真下向きに抑えられるよう、親指を調節する。
・出来るだけ指を指板から離さないように気をつける。
・3番(薬指)を押さえるときに、4番(小指)も一緒に添えるよう動くように注意する。
■ 弓
・しっかり全体に松脂を塗るようにする。
1999/8/22 日曜日 久しぶりに何も予定の無い日曜日。なので、この日は5〜6時間かけてじっくり練習していました。まぁ頑張ったおかげで、なんとか指のぎこちなさがなくなってきた感じがします。
でも、早めに教本を譜読み&暗譜して、課題を消化していかないと、ついていけないなぁ…。
1999/8/28 土曜日 レッスン3回目。今回は練習したところがどれだけ出来ているか、というのを見てもらいました。結局、範囲広すぎるやーって思ってとりあえず全体的に弾けるようにしておいたのですが、それでは駄目で、ゆっくりでも1つずつ着実にこなしていった方が良いみたいです。
今回のレッスンの終わりに、僕の弓も入れて4本の弓を並べて弾いて比べてみました。「弾いた感じ、どんな感想を持った?何でも良いから言ってみて」と言われたのですが、弾き心地の違いが微妙に違うのと、音のビビリがあるものがある、というのの違いぐらいしかまだ判りませんでした。で、「自分の好きな弓の順に並べてみて」といわれて並べなおしたら、「まぁ、大体順番は合ってる」だそうで、知らない間に音色の違いが(少しですが)判るようになってるのだなぁ、と感じました。
今回も、その一番いいと思った弓を貸していただきました。「いい音を知ってもらうため」だそうです。確かに、先週のものとも少し違って、さらに力強い音と安定感があります。こういうのを使って弾いていると、練習するのが楽しくなってきます。いい音色だからって、それだけで上達した気になっていては本末転倒ですが。
今回言われたことを例によって箇条書きで。
■ 左手
・親指でネックを「握る」のではなく、「支える」ようにする。
・薬指や小指を使うときは、親指も追従して移動させる。
■ 運指
・一旦音を上げ、元の位置に戻すときは、上げる前の元の音の位置を抑えっぱなしにしておく。
・音を出し始めてすぐに、次の音の位置に指を移動させる。2の指(中指)を移動させた後直ちに1(人差し指)の指を追従させる。他の指の場合も同様に。同時にしたり、後々にすると不安定な音になる。
・常に次に押さえる場所を意識して練習する。
■ 右腕
・左手(親指)と同様、握らない。弓を楽器に乗せ、動かすだけで、他の力は加えない。
・弓は楽器に乗せてバランスを支えているので、楽器を斜めに持つと、前に落ちてしまう。楽器は弦が水平になるように構える。
■ 練習
・基本の練習は、単に弾けただけで満足せずに、その意味を理解した上で繰り返し練習する。
1999/8/30 月曜日 最近、練習時間が一日に2時間しか取れない…。最近これでは少なすぎると思い始めているんですけど、睡眠時間との兼ね合いもあるし。音楽のジャンルにも因るかもしれませんが、ヴァイオリンの演奏を「分析しながら繰り返して聞く」だけでも練習になるそうです。通勤のときに聞いてみるのも良いかもしれないな、と思います。
1999/9/2(木)に先生のリサイタルがあります。JR西宮の駅前のビルにあるホールで、19時からです。先生の音は教本の曲のお手本を聴いた限りでも本当に素晴らしいと感じるので、とても楽しみです。それと、1999/9/15(祝)には尼崎市民交響楽団の第14回定期演奏会があります。14時から、阪神尼崎駅下車、アルカイックホールというところです。この演奏会も、練習を見学に行ってそのときの迫力が凄かったのと、その後の仕上がり具合が気になるのとで、とても楽しみです。